おく
Oku Project|Oku|2017~|Project including performances and workshops and systems for them|Various objects , 2 or more people|dimensions variable
【基本ルール】
・礼をして、ジャンケンで先手を決める。
・自分の手番のプレイヤーは場に1つ「もの」を置く。
・置き終えたらカウントを1つ下げて、手番は相手に移る。
・これを繰り返して、カウントが「0」になるまで続ける。
・全てのプレイヤーのカウントが「0」になったら、礼をして終える。
 ・それまでの手番で置かれた「もの」を故意に動かしてはいけない。
 ・声や表情、身振りで意図を伝えようとしてはいけない。
 ・集められた「もの」は実践後に全て持ち主に返却する。
“2人以上の人が交互にものを置く”というシンプルなルールでインスタレーションのような空間を作る、パフォーマンス、ワークショップ形式の実践。本作を構成する主な要素である「プレイヤー」「もの」「場所」の3つはいずれも入れ替え可能であり、どんな人、どんなもの、どんな場所でも成立する。作品を作る行為に制限を設けることで、意図の不確かなコミュニケーションゲームとしての側面を持つ。実践を通して「もの」の日常的な役割とプレイヤーの解釈によるその場限りの価値が入り混じり、「もの」に重層的な意味が与えられていく。 この単純なルールは日常的な「もの」を作品化するシステムだと言えるだろう。その時現れるのは、既存の作品という概念への問いかけであり「ものを解釈する方法に正解はない」という状況だ。 こうした状況は「誰がどのようにものの価値を決めているのか」という社会的な疑問を投げかける。価値基準の再構築 が迫られる状況を作ることで、私たちが抱えるお互いの価値観の違いや理解し合えなさを受け入れるきっかけとなることを期待する。

主な実践
2024 『GAIEN-NISHI ART WEEKEND』/CALM & PUNK GALLERY/東京
2023  『「アートセンターをひらく 2023-地域をあそぶ」内「ひらくの間」』/グループ展/水戸芸術館
2021   『おく−ものを置いて作品を作る−』/個展/PARA /東京
2020  『箱庭プロジェクト活動報告展vol.1 だれでもない庭』/グループ展/Sheep Studio/東京
           『CAF賞2020入選作品展』/ヒルサイドフォーラム/東京
           『ものを置くときに見えること』/企画展, ワークショップ/無印良品 野々市明倫通り/石川
2019   『ROOMS 39』/イベント/TOC building /東京
           『夏休みわくわくスクール』/ワークショップ/赤松小学校/東京
           『SUTTEN(素展)』/グループ展/スパイラル/東京
           『おく しばらくの間、そこに』/ユニット展/Sansiao Gallery/東京
2018   『おく』,『おく?』/ユニット個展/ワークショップ/東京藝術大学/東京
           『名古屋学芸大学オープンキャンパス・おく』/ワークショップ/名古屋学芸大学/愛知
           『SICF19』/スパイラル/東京
2017   『名古屋学芸大学合同祭・おく』ユニット展/名古屋学芸大学/愛知
            『frame 展』/グループ展/東京藝術大学/東京
受賞
2021   『第26回学生CGコンテスト』筧康明審査員賞
2020  『CAF賞2020』ファイナリスト
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